港を見下ろす街にたたずむ洋館で暮らす双子の兄弟、白兎と夷月。
噛み合う事ができない二人は互いに満たされない日々を送っていたが、ろくに戻ってこない外交官の父からの突然の報で、ロシアから双子の姉妹、莉織と玲亜を迎え入れる事になる。
屋敷や学園での時間を重ねるごとに、惹かれても戸惑って、反発しながらも何かを感じあってゆく日々。
擬似恋愛や幼馴染の再来という新たな局面で発生する複雑に絡まりあった人間関係。
その決着と再出発により更に深まってゆくそれぞれの恋愛深度。
そして収束しつつも訪れる壁≪兄弟≫、≪家族≫、≪過去≫を彼ら彼女らはどう乗り越えてゆくのか――