タクロウは未来を見ることができる。それが夢の中であれ、あるいは突然頭に浮かぶイメージであれ、それは確実に起こる。しかし、この特別な能力はデメリットなしではなかった。彼は卒業後の自分の末路を知ってしまい、さらにはその後の人生も全て見えてしまっている。結果がすでに決まってしまっているのなら、どんなことにも情熱を持つことができず、努力することの意味を見いだせないでいた。そんなある日、彼の前にソウカという特異な転入生が現れた。彼女は彼の未来に現れておらず、彼女から「未来は自分で創造するものであり、最初から決まっているわけではない」と告げられた。そして、タクロウは彼女が自分の彼女になる未来を見てしまった。彼の未来はいったいどれだろう?既に決まっているのだろうか?